「クリニックの窓から 」

  • 2020.07.13

ケースワーカーの中井です。クリニックにご来院の患者様やご家族様に、介護保険の制度や申請の説明、生活の困りごとの相談支援を行っています。

ケースワーカーは、ご家族からの困りごとのご相談をお聞きする立場ですが、私が何者かが分からないとのお声もありまして、この仕事に就くまでの経緯をお話しさせていただきます。私は、25年ほど前から、10年以上在宅で義母と義祖母の介護していた在宅介護者でした。結婚した頃既にリウマチの進行していた義母と、高齢で認知症の義祖母を介護しながら、自分の子どもの子育てもしていた、今でいうダブルケアラーでした。まだ介護保険という制度もなく、義祖母は措置でデイサービスを利用し、義母は障害の施策を利用していました。当時は、介護も子育ても情報が乏しく、子どもを保育園に預けたくても、介護が理由では利用は認められない時代。介護や子育ての相談窓口は縦割りで部署が異なり、介護の困りごとを相談するのも、とても大変だった覚えがあります。介護の情報がない、大変だと気持ちを吐き出す所がない、助けてくれる制度も分からない…。ないない尽くしの中、インターネットで情報を探したり、同じように育児と介護をしている仲間との交流の場を設けたりしました。振り返ってみると、何とか頭の上で起こっている嵐のような毎日を、低空飛行で何とか飛び続けていたような生活だったように思います。

12年少々介護者としての生活を終えて、4年ほど障害者関連のパートの仕事をしながら 社会福祉士の資格を取得しました。介護をしている時にヘルパーの資格は取りましたが、自分がなかなか介護や認知症のこと、子育ての事などを相談出来る先が無かったので、そういう相談を受け止めて支援できる仕事がしたいと思いました。資格を取った後地域包括支援センターに就職して相談業務をしていましたが、それは次回に書かせていただきます。

こんな私なので、いろんなお話し聞いても大概驚かず、一緒に対処方法を考えさせていただけるかと思います。よかったらご相談ください。

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