内科
internal medicine

内科とは

※当院では12歳以下の方の診療は行っておりません。あらかじめご了承ください。

内科とは、一般的でよくある身近な症状・病気に「まず対応する」初期診療(プライマリーケア)としての役割を担っている診療科になります。

例えば、鼻水・鼻づまり、咳・痰(たん)、のどの痛み、発熱などの風邪やインフルエンザ、突然の腹痛、吐き気・嘔吐、下痢の消化器症状、胸が締め付けられるように痛い、動悸(どうき)、息苦しさが現れる呼吸器・循環器異常、ほかにも理由は分からないが体調不良といった急性の症状を訴えて来院される患者さんに対応しています。

よくある症状や病気だと思っていても、実は重大な病気が潜んでいたというケースは少なくありません。

診察では、患者さんの自覚症状や発生時期、ライフスタイルなどをお伺いして、総合的に判断します。医師が診断をつけるために必要と判断すれば、詳細な検査を行い、適切とされる診療科へ案内いたします。なお、初期診療の結果、さらに高度な医療機器による検査や治療、入院加療を要すると判断された場合には、当クリニックの提携先でもある総合病院ならびに専門の医療機関をご紹介いたします。

また、内科では長期の治療が必要とされる慢性疾患に対しても診療しています。例えば、長年の不摂生な生活習慣が原因となって発症する高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)といった「生活習慣病」をはじめ、花粉症・アレルギー性鼻炎などの「アレルギー疾患」、骨粗しょう症や慢性的な頭痛、貧血、便秘などにも対応しています。

そのほか、何科にかかっていいのか分からない、健康に関して不安があるという方はお気軽にご相談ください。

このような症状はご相談ください(例)

以下のような症状がありましたら、内科受診をおすすめします。

  • 発熱
  • 咳、鼻水、のどの痛み
  • お腹の調子が悪い(腹痛、便秘・下痢など)
  • お腹が張る
  • 吐き気、嘔吐
  • 胸やけ
  • 食欲不振
  • 胸痛、圧迫感
  • 頭痛
  • 立ちくらみ
  • 動悸
  • 息切れ
  • むくみ
  • のどの渇き
  • 尿の異常(近い、血が混じるなど)
  • 発疹
  • 疲労感・倦怠感(だるい感じ)
  • 急な体重の増減 など

内科でよく見受けられる代表的な疾患

急性疾患

風邪症候群

いわゆる風邪のことで、上気道(鼻~喉までの空気の通り道)の感染症です。病原体のほとんどはウイルスで、そのうち約3~4割をライノウイルスが占め、細菌感染は1割程度です。感染すると、病原体の侵入から身体を守る免疫の働きによって、くしゃみ、鼻水、咳、のどの痛み、発熱などの症状が引き起こされます。

細菌感染であれば抗菌剤を使用しますが、風邪の大部分はウイルス感染なので、無理をせず安静・水分補給といった対症療法を取れば、1週間程度で自然治癒します。ただし、その間に別の細菌への二次感染、中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎などの合併、肺炎・脳症といった重い合併症を引き起こすリスクもあるため、注意が必要です。

インフルエンザ

インフルエンザは日本では毎年12月頃から翌年3月をピークに流行しており、年間1,000万人以上が感染するウイルス性感染症の代表格です。インフルエンザウイルスを含んだ咳やくしゃみを吸うことによる“飛沫感染”でうつります。小さいお子さんや高齢者、呼吸器系に持病がある方は、まれに急性脳症・肺炎など重症化して、最悪死に至ることもあります。

インフルエンザには3種類ありますが、主に症状を起こす型として、A型・B型が有名です。A型は「典型的なインフルエンザ」と呼ばれ、感染力が強く、1~3日程度の潜伏期間の後、急に38℃以上の高熱や頭痛、筋肉・関節の痛み、全身の倦怠感が現れ、咳・鼻水などの症状が1週間程度続きます。B型は、A型の流行が落ち着いた年明け1月~3月頃に流行し始め、熱がダラダラ続き、下痢・腹痛などの胃腸症状が現れる方が多く、A型と比べ、完治に少し時間がかかります。

現在のインフルエンザ治療の主軸となっているのが、抗インフルエンザ薬です。抗インフルエンザ薬を使用すると、つらい高熱や関節の痛みなどの全身症状から解放される時間が短縮するメリットがあります。ただし、抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるための薬なので、原則発症後48時間以内の服用が必要となります。のどの痛みなどには、症状に合わせてお薬を処方します。一方で、受診が早すぎても正しく検査できないため、インフルエンザが疑われる場合、最初の症状が現れてから12時間後~48時間以内の受診をおすすめします。

また、当院でもインフルエンザの予防接種を行っていますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

咽頭炎(いんとうえん)

咽頭炎とは、のどの上の方に炎症が起こることです。ウイルス感染が多く、ほかに気管支炎や声の使い過ぎ、花粉症などのアレルギー、喫煙、空気の乾燥などが発症要因となる場合もあります。

のどの痛み、のどがヒリヒリする、咳・痰が出る、声がかすれる、発熱などが主な症状です。安静にしていれば自然治癒しますが、必要に応じて、薬物療法を行います。

ただし、重症化すると窒息リスクが高まることがあるため、1週間以上症状が改善しない場合には、受診をおすすめします。

扁桃炎

のどの奥の左右にある「扁桃」がウイルスや細菌感染することで炎症する病気です。

一般的な風邪よりも症状が強く、高熱(38℃~40℃)、のどの痛みが強い、食べ物が飲み込みにくい、倦怠感(だるい感じ)などが現れます。免疫の発達過程にある幼児~学童期のお子さんの発症が多いのですが、大人でも過労・ストレスなどによって免疫力が落ちているときには発症しやすい傾向があります。

治療が遅れると、炎症が悪化し、扁桃周りの粘膜まで腫れたり、さらに進行して膿が溜まるとで気道の圧迫により呼吸しにくくなったりすることがあります。また、溶連菌が原因菌の場合には「リウマチ熱」「急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)」といった厄介な合併症を引き起こすケースもあります。扁桃炎はできるだけ早く治療を開始して、最後まできちんと治療することが大事なので、早めにご受診ください。

気管支炎

気管支炎とは、一般的な風邪での上気道の炎症が気管支まで広がることによって発症します。気管支に炎症が起こると、咳や粘性の痰、発熱・食欲不振・全身倦怠感などの全身症状、胸の不快感を伴います。風邪を引いてから、約3~5日後に発症することが多く、上気道の炎症風邪と同じように原因菌の多くはウイルスとなります。ウイルス感染に対する特効薬はないので、安静・水分補給などに加え、不快症状に対するお薬での対症療法が中心となります。

肺炎

細菌やウイルス感染によって肺が炎症を起こした状態のことで、特に気を付けたい病気です。

肺炎で亡くなる人の約98%は65歳以上の高齢者です。高齢者の発症では年齢が上がるごとに肺炎によって亡くなるリスクが高まったり、急に症状が進行したりすることがあるため、「たかが肺炎」と侮ってはいけません。

主な症状は、数日間続く高熱(38℃以上)、激しい咳、悪寒、全身倦怠感(全身のだるさ)、胸の痛み、痰、息切れなどで、一般的な風邪症状と比べて症状は重く長引きます。一方、高齢者の場合には、発熱・咳がないのに食欲低下、活動性の低下、歩行困難、意識障害がみられるなど、一見して症状が分かりづらいケースも少なくありません。肺炎らしい症状が現れていなくても、いつもと違うときには病院を受診するようにしましょう。

直接原因には細菌やウイルス感染がありますが、加齢、風邪の罹患、糖尿病・心臓病などの持病といった免疫力の低下が発症要因となります。治療の基本は薬物療法で、原因と思われる細菌には抗生物質(抗菌剤)、つらい症状には咳止め薬や鎮痛薬などで症状の緩和を図ります。

重症肺炎を起こす代表菌として「肺炎球菌」がありますが、ワクチン接種によって重症化予防が期待できます。これまで65歳から100歳まで5歳刻みの年齢(65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳)の高齢者に対する定期接種の特例措置が行われていましたが、2024年(令和6年)3月31日で終了となりました。2024年4月より対象者が「65歳に限定」されるようになっています。それ以外の年齢の方でも任意でワクチン接種することは可能です。

胃腸炎

胃腸炎とは、胃や腸に炎症が起こることの総称です。原因によって、いくつかの種類に分かれますが、一般的に「胃腸炎」と言うと、「感染性胃腸炎」を指します。

感染性胃腸炎は、別名「お腹の風邪」「胃腸風邪」とも呼ばれる感染症です。毎年、春から夏にかけては「細菌感染」、秋から冬では「ウイルス感染」による胃腸炎が流行します。原因となる病原体には、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどのウイルスや、サルモネラ菌・カンピロバクターなどの細菌があり、主に感染者との接触、病原体の付着した手で目・鼻などの粘膜を触る、ウイルス・細菌の付着した食品や水を摂取することによって感染します。特に汚染された食べ物・飲み物を摂取して感染した場合を「食中毒」と呼びます。発症すると、腹痛、嘔吐、吐き気、下痢、微熱(1~2日)などが現れます。症状は1週間程度で徐々に改善していきますが、特に乳幼児や高齢者では嘔吐・下痢による脱水症状が起こりやすいので、こまめな水分補給、安静、整腸剤内服などによる対症療法が必要です。

なお、症状がある間はシャワーのみか、最後に湯船に入るようにしましょう。ただし、症状がなくなっても、感染から約2週間は便にウイルスが排出されます。感染を広げないために、排便後しっかり手洗いすることが大切です。

尿道・膀胱炎

膀胱の中で細菌が繁殖することで、膀胱に炎症が起こります。男性と比べ、女性では尿道が短く、膀胱へ細菌が侵入しやすいため、圧倒的に女性の発症が多い病気です。尿意を我慢する、冷え、便秘・下痢、水分摂取不足、性交渉、糖尿病などの基礎疾患の影響が発症要因となります。ほかに、疲労、ストレス、風邪、睡眠不足などで免疫力が落ちているとき、月経・妊娠といったホルモンバランスの変化によっても、細菌感染しやすくなります。

発症すると、頻尿(尿が近い)、血尿(尿に血が混じる)、排尿時の痛み、濁った尿などが現れます。治療では、薬物療法を中心に行います。再発しやすいので、日頃から水分を多く摂る、トイレを我慢しない、冷え・過労・ストレスを避ける、陰部周りのケアなど発症予防に努めることも大切です。

熱中症

高温多湿な環境に長時間いることにより、体温調節がうまく働かなくなって体内に熱がこもってしまった状態です。高温多湿の「環境要因」、体調不良や子ども・高齢者など「からだ要因」、屋外での長時間作業、水分補給できない状況といった「行動要因」が複合的に関係して発症すると考えられています。

発症すると、立ちくらみ、呼吸・脈が速くなる、体内の水分・塩分が不足することによる手足・お腹の筋肉のけいれんが現れ、脱水症状による頭痛、めまい、吐き気といった症状を伴うことがあります。重症化によって高熱や意識障害、異常行動を起こす、最悪の場合には死に至ることもあります。熱中症が疑われるときには、すみやかに涼しいところに身を置いて全身の冷やしつつ、経口補水液などによる水分・電解質の補給を行うことが大切です。

応急処置を行っても症状が改善されない、水分が摂れない状況の場合には、すぐに医療機関の受診が必要です。なお、熱中症は外や運動時だけでなく、室内で何もしていないときに発症することがあるので、注意が必要です。

慢性疾患

生活習慣病(高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病など)

生活習慣病とは、食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が発症および進行に深く関与する病気の総称です。具体的には、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)、糖尿病などが含まれます。自覚症状がないまま発症して進行するケースがほとんどで、長年放置すると、心筋梗塞や脳梗塞といったさらに重篤な病気を引き起こすリスクが高まります。治療では「生活習慣の見直し」を第一に、必要に応じてお薬を使って症状の改善を目指します。長期的に定期検診・経過観察を行い、根気よく付き合っていきましょう。

< 代表的な生活習慣病 >
< 睡眠でお困りの方 >

貧血

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが少なくなった状態のことです。ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ役目をしているので、貧血状態とは身体の酸素不足を意味しています。その結果、立ちくらみ、めまい、息切れ、疲れやすい、頭痛、動悸などが現れます。

貧血の原因の約7~8割は鉄分不足であり、ほかにも、男性や閉経後の女性に多い「消化管出血」、ビタミン・葉酸など「他の栄養不足」、慢性腎臓病・関節リウマチなどの「慢性疾患」、「血液の病気」が原因となります。

貧血治療では原因を突き止め、適切な治療を行うことが大切です。原因となる病気があれば、病気の治療を優先して行い、それ以外の原因では食事療法や鉄分補給などを通常3~4か月続けて改善を図ります。ただし、65歳以上の貧血の約2~3割は原因不明です。

頭痛

頭痛は風邪や疲労・ストレスなどでも日常的に起こる症状のひとつですが、度々起こる場合には我慢しないで病院を受診しましょう。適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。特に、今までに感じたことのない程の痛み、段々と悪化していく、吐き気・嘔吐・手足の動きづらさ・麻痺・高熱などを伴う場合には、命に関わる可能性があるため、すぐに病院を受診してください。

頭痛と言っても、片頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛のように他に原因となる病気のない「一次性頭痛」と、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など原因となる病気の一症状として現れている「二次性頭痛」があります。同じような痛みを繰り返す「一次性頭痛」では、基本的に命に危険はありませんが、市販の鎮痛薬を週に何度も服用している場合には、薬の使い過ぎによって、むしろ頭痛を慢性化させ、治りにくくさせている可能性があります。

現れる症状・原因は、頭痛のタイプによって異なります。

  • 片頭痛

【症状】脈打つようにズキズキ痛む

【原因】ストレスからの解放、寝すぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、疲労、空腹、光・音の刺激などによって、脳の血管が広がり神経が刺激されること

  • 緊張性頭痛

【症状】ジワジワ痛み、締め付け・圧迫感を感じる

【原因】精神的・身体的ストレスやパソコン作業などで長時間同じ姿勢を取り続けていることによる頭の横・肩・首の筋肉の緊張、うつ病など精神疾患

  • 群発頭痛

【症状】定期的に(夜中・朝方に多い)片目の奥からこめかみにかけての激しい痛み、痛む方の目の充血・涙、鼻水、鼻づまりなどの症状を伴う

【原因】飲酒やストレスなどがきっかけで、目の後ろにある太い血管が拡張して、周囲に炎症が起き、神経を刺激すること

  • 二次性頭痛

【症状】頭痛のほかに、発熱・麻痺などの症状を伴う

【原因】頭部の外傷(けが)、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳疾患

一次性頭痛の治療では生活指導と薬物療法を基本とします。特に緊張性頭痛では、ストレッチ・マッサージなどで緊張状態を緩和させるような生活習慣の見直しが発症予防に効果的です。二次性頭痛では一刻を争うことがあるため、すみやかに外科的手術・薬物療法などの専門的治療が必要です。

骨粗しょう症

骨の量が減って骨がもろくなることにより、「軽く転ぶ」「つまずいて、咄嗟に手を付く」といった些細な行為でも骨折しやすくなる病気です。日本では高齢化に伴い、約1,000万人以上が罹患しているとされています。「女性の病気」といったイメージがあるかもしれませんが、高齢男性にも発症する病気です。直接的な原因として、骨代謝(骨を作る/骨を壊す)のバランスが崩れ、骨を壊すことが上回ってしまうことによります。骨粗しょう症が閉経後の女性に多くみられる理由として、女性ホルモンには骨代謝の調節作用があるため、閉経によって女性ホルモンが減少することが挙げられます。ほかに加齢、ダイエット、喫煙、糖尿病、運動不足、過度の飲酒、慢性腎臓病、遺伝なども発症要因となります。

発症しても基本的に痛みなどの自覚症状はありませんが、骨折すれば痛みが現れます。特に背骨(脊椎)、手首の骨、太ももの付け根は骨折しやすい部分なので、注意しましょう。治療では、薬物療法と並行して、食事療法や運動療法を行います。

不眠症

誰しも「眠れない日」はあるでしょう。多くの方は数日から数週間のうちに、いつの間にか自然に眠れるようになります。しかし、眠れないことが慢性化して、日中の生活に支障を来しているようであれば、「不眠症」という立派な病気です。不眠症は適切な治療を受けないと回復しにくい傾向があります。

不眠症には、寝付くまでに時間がかかる「入眠障害」、眠りが浅くて途中で何度も起きる「中途覚醒」、早朝に目が覚め、その後もう眠れなくなる「早朝覚醒」、十分な時間寝ているにもかかわらず、ぐっすり寝たという感覚を得られない「熟眠障害」の4種類があります。

原因には、かゆみ・痛み・発熱など身体的な問題のほか、不規則な生活、ストレス・精神疾患、薬の副作用なども深く関係しています。不眠症は原因に合わせた治療を行います。一般的に睡眠導入剤などの「薬物治療」と、室温・部屋の明るさの調整、睡眠前に神経がたかぶるような行動(運動・喫煙など)を避ける、日中に太陽光を浴びるといった「非薬物療法(生活習慣の改善)」を併用します。現在使用されている睡眠薬は、適切に使用すれば安全ですので、過度の心配はいりません。

アレルギー疾患(アトピー、花粉症、じんましん、気管支喘息) 

アレルギー疾患とは、本来、人体には害のないもの(花粉や食べ物など)に免疫機能が過剰反応すること(アレルギー反応)によって起こる病気です。アトピー性皮膚炎・花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)・じんましん・気管支喘息などが含まれます。

アレルギー疾患では、原因(アレルゲン/抗原)に合わせた治療や対処を行うことが大切です。

アレルギー治療の基本は「アレルゲンの回避」であり、並行して薬物療法で症状や炎症を抑える治療を行います。なお、現在アレルゲンが「スギ花粉」「ダニ(ハウスダスト)」に限り、アレルギーそのものを治す期待ができる唯一の治療法「免疫療法」が保険適用にて実施可能です。免疫療法は、数年にわたり定期的にごく少量のアレルゲンを摂取することで、身体をアレルゲンに慣れさせ、反応が起きにくくします。

アレルギー疾患の症状は、病気の種類によって異なりますが、共通した症状に鼻水、くしゃみ、皮膚・目・鼻のかゆみ、発疹、涙目があります。

  • アトピー性皮膚炎

【症状】目・耳の周り、首、肘・膝の内側にかゆみを伴う湿疹が繰り返しできます。

【原因】体質的な問題として皮膚のバリア機能の低下に、アレルゲンの侵入、ストレス、不規則な生活、食物アレルギー・花粉症などの環境素因が複雑に関係していると考えられています。

  • 花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)

花粉症は原因となる花粉の飛散時期にだけ、症状が現れることから医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。

【症状】くしゃみ・鼻水・鼻づまりが三大症状であり、人によっては、目のかゆみ・充血なども現れます。

【原因】スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど草木の花粉がアレルゲンとなります。

  • じんましん

【症状】境界がはっきりとした、赤く盛り上がった発疹(膨疹)ができます。かゆみを伴い、人によっては焼けるように感じることもあります。時間が経つと、皮疹とかゆみは消える特徴があります。

【原因】食物アレルギーのほか、ストレス・寝不足、風邪、薬剤、運動、暑さ・寒さといった刺激、日光なども発症要因となります。

内科症状は、よくある症状や病気だと思っていても、実は重大な病気だったというケースも少なくありません。

当院では、初期診療(プライマリーケア)を実践するクリニックとして、日々の診療にあたっています。内科診療のほか、物忘れ外来や精神的な症状の治療、介護の助言なども並行して行っております。患者さんご本人をはじめ、ご家族のお気持ちや体調にもできる限り配慮することを心がけています。お気軽にご相談ください。

記事執筆者

相生山ほのぼのメモリークリニック 院長 松永 慎史
相生山ほのぼのメモリークリニック

院長 松永 慎史

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  • 略歴・経歴

    • 2007年藤田医科大学医学部 卒業
    • 2007年藤田医科大学病院 研修医
    • 2009年藤田医科大学医学部 精神神経科
    • 2011年医療法人静心会 桶狭間病院 藤田こころケアセンター 医長
    • 2014年藤田医科大学医学部 精神神経科講師
    • 2018年藤田医科大学医学部 認知症・高齢診療科(内科) 講師
    • 2020年相生山ほのぼのメモリークリニック開院
  • 所属学会

    • 日本認知症学会 専門医・指導医
    • 日本老年精神医学会 専門医・指導医
    • 日本精神神経学会 専門医・指導医
    • 日本精神神経学会 認知症診療医
    • 精神保健指定医
    • 難病指定医
    • レビー小体型認知症研究会 推奨医
    • 認知症サポート医

    書籍

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