老年内科は、高齢者が発症しやすい病気、加齢によって見受けられやすい症状などを中心に診療する内科になります。現在、日本において65~74歳の世代の方を前期高齢者、75歳以上の世代の方を後期高齢者としていますが、主にこれらの世代の方を対象としています。当診療科は、病気の治療を目的としただけでなく、ロコモティブシンドロームなど加齢による様々な健康上の悩み、介護の問題といったことにも、幅広く対応しております。
なお高齢者の方は個人差ありますが、複数の内科的疾患を併発されていることが多いです。そのため、複数の薬を処方されるなどして副作用を起こしやすくなるほか、多量の薬を服用するなどして不調になることも考えられます。また高齢者になると、物忘れなどの認知機能障害が出現する頻度も高くなるわけですが、これといった症状がないからと経過観察をしていたら、違う病気を発症していたということもよくあります。このような高齢者に見受けられる特徴をしっかり把握しながら、診療していきます。