心療内科

心療内科

当クリニックでは、うつ病、適応障害、不眠症、不安障害(パニック障害、強迫性障害など)といった、こころの病気につきましてもの診療を行っています。また、ストレスなどをきっかけとして発症する身体疾患を対象とするのも心療内科の役割です。具体的には、心の病気を引き金として、身体症状を訴えている患者さんの診療が中心となります。主な疾患につきましては、ストレス性の胃炎(胃・十二指腸潰瘍)、過敏性腸症候群、自律神経失調症、更年期障害などがあります。気兼ねなくご相談ください。

以下のような症状に心当たりのある方は、当診療科をご受診ください(例)

うつ病について

色々な理由から起きる脳の機能障害がうつ病です。精神的や肉体的なストレスが重なり発症すると言われています。脳は正常に機能しないと否定的・消極的な発想になり、なんて自分はダメな人間なのだろうと感じるようになります。そして普段であればなんでもないことが、より辛く感じるなどの悪循環が起きるようになっていきます。

症状として、気分のひどい落ち込み、何事にも興味が持てなくなる、といったことがあります。次第に何をするのにも億劫となっていき、やがて日常生活にも支障をきたすようになるのです。患者さんの特徴としては、男性よりもやや女性に多く年代別だと若年層と中高年層の2つの年齢層に多く見受けられます。

うつ病の患者さんによく見られる症状

原因について

原因はひとつではなく、心因性、内因性、身体因性と様々な発症要因があります。心因性からくるうつ病は、精神的な葛藤や心理的なストレスが引き金となって発症します。また内因性うつ病は、主に体質や遺伝的な原因であり、身体因性うつ病は、脳や身体の病気が原因で引き起こされるうつ病になります。

適応障害について

適応障害とは、新しい環境に馴染むことができないなどをきっかけに心身にいろんな症状がみられるようになり、やがて日常生活にも支障をきたしてしまうほどの状態になってしまうことを言います。

発症の原因について

同疾患の特徴ですが、発症原因がはっきりしていることが多く、ほとんどの場合は生活環境の変化です。新しい土地や職場、学校に移る、昇進、配置転換などが発症のきっかけとなる事が多いようです。
また発症までの期間は、生活の変化やストレスのかかる出来事が生じてから1ヵ月以内に現れてくると言われています。適応障害の症状はうつ病によく似ています。

ただ、うつ病とは違ってストレスの原因や出来事がはっきりしていることから、その原因を取り除くと、次第に症状は改善するようになります。
ストレスの原因から離れることが困難、あるいは回避できない状況となると、症状が慢性化してしまうこともあります。

症状について

ストレスに対する正常な感情的反応(ストレス反応)の延長線上にあるのが適応障害です。そのため健康な方がよく受けるストレス反応との違いは重症度になります。主な症状としては、抑うつ気分、不安、心配などの症状が現れるほか、普段とは異なる問題行動(遅刻、欠勤、早退、暴飲暴食など)や身体症状(不眠、食欲不振、全身倦怠感、疲れやすい など)も見られるようになります。

不眠症について

睡眠に何かしらの問題があると医師が判断した場合、睡眠障害と診断されます。なお多くの方が一度は経験したことがある、気になることや悩みがあって眠れないといったことも睡眠障害のひとつで、その中の不眠症に分類されます。なお睡眠障害を放置するとやがて生活習慣病やうつ病を発症するリスクが高くなると言われています。

睡眠障害の主な症状には夜眠れない、昼間に眠くなる、睡眠を妨げる何かがあるといったことがあります。原因は症状によって異なりますが、不眠症にはメラトニン(睡眠ホルモン)が関係していると言われています。睡眠障害には、不眠症のほかにも睡眠中に低呼吸もしくは数秒間無呼吸状態になる睡眠時無呼吸症候群などがあります。

不眠症の患者さんによく見られる症状

不眠症は、入眠障害・中途覚醒・熟眠障害・早朝覚醒の4つに分けられます。

入眠障害
寝つきが悪く、なかなか眠れないタイプ(30分~1時間以上)で、心配事やストレスなどによって起こりやすくなります。ただし、一度寝ついてしまえば朝まで眠れることが多いです。入眠障害は、不眠症の中でも一番よく見られます。
中途覚醒
寝つきは良いものの、寝ている途中にトイレなどで起きてしまうと、その後眠れなくなってしまい、そのために熟睡感が得られないタイプです。
熟眠障害
十分な睡眠時間をとっていても眠りが浅く、目覚めたときに熟睡感が乏しいタイプです。高齢者や神経質な人に多く見られます。
早朝覚醒
寝つきは良く、すぐに眠れるものの、朝早く目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。うつ病の患者さんや高齢者に多く見られます。

不眠症の治療

不眠症は、その原因により治療法も変わってきますが、非薬物療法(生活習慣の改善)と薬物療法が中心になります。

非薬物療法
生活習慣の改善による不眠治療です。室温、部屋の明るさなどを調節することにより睡眠が得られやすい環境にする、音楽や読書などによりリラックスできる時間をつくる、睡眠時間の4時間くらい前に食事を済ませ、入浴は1~2時間前にする、毎朝、朝日を浴びて正確な体内時間を設定する、などです。
薬物療法
不眠のタイプによって、睡眠薬のタイプもそれぞれ変わってきます。寝つきが悪い、途中で起きてしまう、早く目が覚めてしまう、などの症状に応じて、相応しい睡眠薬が個別に処方されます。また、抗うつ薬や抗不安薬などが使用されることもあります。服用にあたっては、医師に指示された用法・用量を守って、正しく使用しましょう。

不安障害(パニック障害、強迫性障害など)について

不安な状態が異常に高まってしまうことで、日常生活にも支障をきたしてしまったという場合、不安障害と診断されます。なお不安障害はいくつかに分類され、パニック障害、社交不安障害、全般性不安障害、強迫性障害、外傷後ストレス障害(PTSD)などがあります。

不安障害の患者さんによく見られる症状

こんな症状がある方は、当クリニックにご相談ください。

パニック障害とは

これといった前兆もなく、いきなり恐怖感や不安感に襲われることで、息苦しい、めまい、動悸といった症状が現れて「パニック発作」を起こし、その影響でやがて日常生活にも支障をきたしてしまう状態をパニック障害と言います。

このパニック発作自体は数分~30分程度で治まり、心電図や血液検査などをしても異常は認められません。ただ原因不明の発作を繰り返すようになると、発作を起こした本人が今度はいつくるかといった不安や恐怖を感じ(予期不安)をとるなどの悪循環が形成されるようになります。これが日常生活や仕事などに支障をきたすようになるのです。

発症の原因について

パニック発作からの一連の症状についての原因は全てが明らかになったわけではありません。今のところ、脳のある部分を中心に、神経伝達物質のアンバランスが生じやすい体質的な要因が元々あるのではないかと考えられています。また几帳面な性格など、心理的な葛藤を抱えやすい性格が影響することもあるそうです。これらが土台となり、さらに睡眠不足や疲労、心身のストレス、 あるいは心理社会的な悩み事などが誘因となって、発症するのではないかと言われています。

強迫性障害とは

強い「不安」や「こだわり」によって日常に支障が出る病気です。
「ドアに鍵をかけたかな?」と、不安になって家に戻ったという経験はあるかと思います。また、ラッキーナンバーやカラーなどの縁起にこだわることもよくあることです。

戸締まりや火の元を何度も何度もしつこく確認しても安心できなかったり、特定の数字やカラーにこだわるあまり生活が不便になったりしている場合は「強迫性障害」かもしれません。
強迫性障害は不安障害の一種です。たとえば「手が細菌で汚染された」という不安にかきたてられて過度に手を洗い続けたり、アルコール消毒をくりかえすなど、「やりすぎ」な行為をともないます。

発症には、性格、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられていますが、なぜ強迫性障害になるのか、原因はわかっていません。
しかし、なぜ症状が続くのか、なにが影響して症状が悪化するか、などは解明が進んでいる部分もあり、積極的に治療に取り組めば治ることも可能な病気です。

心身症について

ストレスが引き金となって発症する身体疾患を心身症と言います。ただ、どのような病気を発症するにしても精神的な影響というのは多少なりとも受けているものです。しかし、発症にあたって心理的要因が大きく関係していると医師が判定した場合に心身症と診断されるようになります。

先でも少し触れましたが、心理的要因の影響が大きいとされる病気としては、神経性胃炎、過敏性腸症候群、自律神経失調症、甲状腺機能亢進症、生理不順、高血圧、気管支喘息、じんましん、頭痛、肩こりといったものが挙げられています。そのほかにも、患者さんが痛みや吐き気・嘔吐、しびれといった症状を訴えるものの検査をしても形態的な異常がみられない症状も含まれます。

心身症の治療に関してですが、はじめに対症療法として身体的な症状に対する適切な治療を行っていき、症状を緩和、もしくは軽減させるようにします。そして必要と医師が判断すれば抗うつ薬や抗不安薬といった薬物療法にて、身体的な症状と不安や抑うつなどの精神症状を取り除き、症状の悪循環を断ち切るようにしていきます。またストレスを軽減させることを目的に心理療法も行っていきます。